足のセルフマッサージで血流改善

足の疲れやむくみが気になる方におすすめなのが、足のセルフマッサージです。最近の研究では、足の筋肉や皮膚、脂肪組織が硬くなると、血流が最大28%も低下することがわかっています。

この研究では、健康な男性ボランティアの足のMRI画像などから、足の軟部組織と動脈のネットワークの3Dモデルを作成。そして、足の組織の硬さが2倍になると、荷重時に足の土踏まずの静水圧が高まり、血管が圧迫されて血流が28%減少することがシミュレーションにより明らかになりました。

足の組織が硬くなる原因としては、加齢や長時間の立ち仕事、ハイヒールの使用などが考えられます。硬くなった組織を柔らかくし、血流を改善するために効果的なのが、足のマッサージです。

足の裏やくるぶしあたりを優しく揉んだり、指の間をゆっくりほぐしたりするだけでOK。硬くなった筋肉がほぐれて柔らかくなることで、血管への圧迫が和らぎ、血流がアップします。むくみの解消や疲労回復にもつながるでしょう。

1日5分程度のセルフマッサージを習慣にして、足元から健康をサポートしてみませんか。血流改善により足の組織の健康が保たれれば、将来的な足の問題の予防にもなるはずです。足を大切にするライフスタイルを心がけましょう。

参考文献

Mithraratne, K., Ho, H., Hunter, P. J., & Fernandez, J. W. (2012). Mechanics of the foot Part 2: A coupled solid–fluid model to investigate blood transport in the pathologic foot. International Journal for Numerical Methods in Biomedical Engineering, 28(10), 1071-1081. https://doi.org/10.1002/cnm.2493